英語学習

comfortableの意外な意味

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英語学習はおもしろい。けど。

最近、英語の勉強をしています。

しかし、いかに「単語学習」を疎かにしてきたか、を痛感しています。

中学生レベルの単語が訳せなかった

青山学院大学の入試問題を引用します。

As a result, museums are becoming more comfortable with the idea of hanging their fakes and forgeries on the wall to demonstrate the incredible lengths to which great forgers will go to trick the art world.

この場合、comfortableはなんと訳すべきなのでしょうか。

最初に読んだ時は、「うーん、comfortable?心地いい?それとも快適かな?」となりました。

ただ、主語が美術館(を運営する機関・人々)なのに、和訳する際に「心地よい」「快適」などという言葉を当てるのはなんか変です。また、withの処理にも困ります。「the idea以下を伴って快適になる」???どうもおかしい。

辞書を引いてみる

そこで辞書(ウィズダム英和辞典)を調べてみたところ、たしかに以下のような意味がありました。よく知っている意味ですね。

・第一義「(人が)心地よく感じる」

I felt really comfortable walking in the park.(ウィズダム英和辞典第2版)

・第二義「(家具・場所・服などが人に)快適な、心地よい」

a comfortable chair(ウィズダム英和辞典第2版)

 

が、読み進めると、他にも意味が。

 

第三義「(人が人・考え・状況などに)慣れて、安心して、なじんで」

そして、be動詞+comfortable+with/aboutの形で使うことが示されています。

feel comfortable with one’s new surroundings(ウィズダム英和辞典第2版)

引用文のbecomeもSVCであり、これに当てはめることができると思います。

are becomingと進行形になっているので、「〜ということに慣れつつある」「〜ということに馴染みつつある」といったところでしょうか。

いずれにせよ、「心地いい」「快適」とかいうレベルでは英文和訳問題だとしたら間違いなく減点になりそうです。ニュアンス的に「心地がいい」→「違和感なし」→「慣れる」のように無理やり自然な形に持っていくことができないこともなさそうですが、たまたま意訳した結果に一喜一憂するよりは、辞書を確認し確信を持ちたいですね。

学習における肝

「疑問が頭に浮かんだら、定義に立ち返る」

今回は英和辞典でしたが、文法がよくわからない場合は英文法書、というように定義に立ち返ることを徹底していきたいと思えた出来事でした。

これをいかに積み重ねられるかが学習の肝であり、成長できるかの分かれ道なんだと思います。なんとなくで済まして先に進むのは楽ですが、いずれ大なり小なり辻褄が合わなくなり破綻する時がきそうです。