本日は時事英語について触れてみようと思います。
最近スウェーデン等の加入可否で話題になっているNATOの英語の読み方です。
リスニングを行う場合に正しい読み方を知っていないと、聞き取れないことがあるので、しっかり理解していきましょう。
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NATOとは
そもそもNATOとは何なのか。
以下に外務省のHPから定義を引用します。
北大西洋条約機構(NATO:North Atlantic Treaty Organization)は「集団防衛」、「危機管理」及び「協調的安全保障」の三つを中核的任務としており、加盟国の領土及び国民を防衛することが最大の責務です。(外務省HPより)
北大西洋の国々を対象とした条約であり、アメリカ合衆国、イタリア、英国、カナダ、フランス、スペイン、ポーランドなどによって構成されています。
当然、北大西洋の条約なので日本は加盟していませんが、上記外務省HPによると、国際的な安全保障に関する問題なので、パートナーを結んでいるようです。
日頃から共同の分野でパートナーシップを発揮して成果を追求し、有事の際には連携して対応していくことになるのですね。
NATOの発音
NATOの発音記号は/néɪtoʊ/になります。
これをカタカナ表記すると「ネイトウ」です。「ナトー」ではありません。
結構違うことがわかりますね。
ASEANも「アセアン」ではない
ほかに、「ASEAN」という組織があります。
同じく外務省のHPから定義を引用します。
東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は、1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国で、1984年にブルネイが加盟後、加盟国が順次増加し、現在は10か国で構成されています。2015年に共同体となったASEANは、過去10年間に高い経済成長を見せており、今後、世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が、世界各国から注目されています。2017年に設立50周年を迎えました。(外務省HPより)
ASEANの発音記号は/ǽziən/ または /ǽsiən/となります。
これらをカタカナ表記すると「アジアン」「アシアン」です。
※発音記号ǽは「エ」に近い「ア」の音です。appleのaもこの発音です。
カタカナ表記ではAsianと同じですね。ちなみにこちらの発音記号は/éɪʒ(ə)n/で、カタカナ表現だと「エイジャン」に近い形なります。面白いですね。
アクセントも違います。英語では最初の「ア」が強く発音され、日本語では「セ」が強く発音されます。
このように、カタカナ英語は発音やアクセントが結構異なることが多いので、気をつけましょう!
NATOやASEANは頭字語である
今回挙げた、NATO(North Atlantic Treaty Organization)、ASEAN(The Association of Southeast Asian Nations)のような単語は頭字語(アクロニム; acronym)と言われます。
これは、複数の単語の頭文字を繋げて作った語のことであり、ほかにもWHO(World Health Organization)などがあります。
・NATOは英語では「ネイトウ」、ASEANは英語では「アジアン」と発音される
・カタカナ英語は発音・アクセントに気をつけるべし
・NATOやASEANやWHOは頭字語(アクロニム)