人間

「がんばらなくていい」とはいうけれど

最近「がんばらなくていい」「そのままの自分でいい」というような、まやかしの慰め(?)が流行っているように思う。

しかし、私は思うのです。自分が「がんばっている」かどうかはどのように判断するのでしょうか。また、「そのままの自分」とは何なのでしょうか。

私には正直どちらもわからない。

例えば、「がんばる」というのは勉強や仕事をするうえで、点数が高かったらがんばったのか、昇進したらがんばったのか?もしくは能力や体力ををどれほど使うかが、がんばる度合いなのだろうか。

そうなると、頑張らなくて良い、というのはあなたは能力や体力を使い過ぎているので、今は休め、と言っていることになる。

でも、言った方は何をみてそれを言ったんだろうか?言われた方は何を基準にその言葉を素直に受け止めるのだろうか。もしくは聞き流すのだろうか。

受け止めた結果、どうなるのだろうか。はたまた聞き流した結果、どうなるのだろうか。

結果的に心が救われた気にさえなればいいのであろうか。

言葉の奥は深いなあ、と。

「がんばる」ということについては、色々仮説を考えることができるけど、「そのままの自分」「ありのままの自分」とかになると、いよいよ頭が爆発しそうになる。

他人が言うあなたはどのあなたなのだろう?

自分が思うあなたは、はたしてどのあなた?

小学生のある夏の朝の自分と、成人のいまの自分は同じだけど、違う。

うーん。難しい。

ただ一つ言えることは、がんばっているかいないか、ありのままの自分かどうかなんてそんなに気にする必要がないってことじゃないかな。

「疲れた」「お腹すいた」「眠い」「遊びたい」そんな身体の発するサインに敏感にになるというところに立ち返るしかないと思う。